『ホッと偲亭』

 

「偲」という漢字には「しのぶ。なつかしく思う。慕う。励まし合う。」などという意味があるようです。

この『ホッと偲亭』は、あなたが「ホッとして~(したいなぁ)」と思った時に、「ここに集まってホッとして~(していってほしいな)」というスタッフの思いから生まれました。

 

『みんなの声(Q)『ホッとメッセージ(A)を少しずつ載せていきながら、ここに集まった方々にとって少しでもホッとできる場所になれたらいいなと思っています。どうぞお見知りおきを

  

『みんなの声(Q)専用メール 

E-mail:hotsalon.in.sendai@gmail.com

 

誰かに聞いてみたいことやみんなに伝えたいこと、今困っていることなどを是非お寄せください。私たちスタッフからのメッセージを直接お返ししていきたいと思っています。

 

〈 お寄せいただくメールに関する注意事項

  1. ここは患者会が運営するホームページですので、「生活に関すること」や「考え方」「気持ちのこと」などを話題にしていきましょう。
  2. 概ね200文字以内でお願いします。
  3. お名前、またはニックネームやイニシャルなどをお聞かせください。 

 

*「医療相談」や「お金の相談」は、『がん情報みやぎ』をご覧の上、

 県内の『がん相談支援センター(相談窓口)』にお問い合わせください。

    

 

『みんなの声(Q)』『ホッとメッセージ(A)』 

 『みんなの声』 2024.4.3~

  • 緩和ケアって何ですか?終末期ではないと受けられないものですか?

 

『ホッとメッセージ』

  • 緩和ケアとは病気に伴う身体や心の辛さを和らげるものです。緩和ケアは特別なものではなく、がんと診断された時からいつでも受けることができます。告知を受けた直後に落ち込んでしまって気持ちがどうにもならない時や、抗がん剤治療で手足がしびれたり食事がとれなくなったりした時など、我慢せずに担当の医師や看護師に相談してみましょう。辛さを取ることで治療の効果が高まることもあります。我慢せずに、まずはその辛さをきちんと話してみましょう。   *takumi*

 

 

★緩和ケアについて、それぞれこんなふうに説明しています★

 

WHO(世界保健機構)の定義は? 2002

緩和ケアとは、命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のQOLを、痛みやその他の身体的・心理的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防しやわらげることを通して向上させるアプローチである。

 

厚生労働省の緩和ケアの定義は?

(第3期がん対策推進基本計画からの抜粋:2021.07.02)

緩和ケアとは身体的・精神心理的・社会的苦痛等の「全人的な苦痛」への対応(全人的なケア)を診断時から行うことを通じて、患者とその家族のQOLの向上を目標とするものである。

 

国立がんけん研究センター「がん情報サービス」>診断と治療>緩和ケア

◉ここをクリック◉

 

 

 

 『みんなの声』 2024.3.2~

  • がんのことを忘れようと過ごしていても頭から離れません。そんな時、皆さんはどうやって気を紛らわしているのですか?

 

『ホッとメッセージ』

  • 私は夢中になってゲームをしていました。普段はゲームなど全くしなかった私ですが、その時はあえてゲームに没頭していました。ゲーム=病気のことを考える余地を強制的に無くす!そうすることで、”心を整理する時間”を作っていたんだと思います。夢中になれる何かをみつけて過ごす、というのはいかがでしょうか。 *Chika*

 

  • 私も同じです。たぶん忘れることなんてできないと思います。突然とてつもない恐怖心に襲われることもあります。でもここ(患者会)で、そんな気持ちをみんなと話していると少し落ち着きます。 *体験者A*

 

  • 病気のことを考えながら、身体のことを大事にして過ごすことが病気なのではないでしょうか。 *体験者B*

 

 

 

 『みんなの声』 2023.11.24~

  • いくつもの検査を受け、ようやく診断がつきましたが、手術は一ヶ月後と言われました。今から更に一ヶ月も待っていて大丈夫なのでしょうか。その間にがんがどんどん大きくなってしまうのではないかと心配で仕方ありません。もっと早く手術を受ける方法は無いでしょうか。

 

『ホッとメッセージ』

  • がんと診断がついたからには、少しでも早く取り除きたいと思いますよね。しかし残念ながら、いずれの方法をもってしても手術日を早めることは難しいでしょう。それよりも、今できることに目を向けてみませんか。これから治療が始まると、今まで以上に気力も体力も必要とされます。その環境を整えるための一ヶ月と考えてみませんか。仕事のこと、家族のこと、美味しいものを食べて体力をつけておくのも良いかもしれません。”備えあれば患いなし” 応援しています。  *takumi*

 

  • 一ヶ月待つことは不安と思いますが、外科で勤務していた立場からは、診断がついて最善の手術方法を考え、準備を整えるためには必要な時間であると思います。手術は一人の医師の判断だけでなく、多くの医師の意見を聞きながら計画します。そのくらい慎重に進むほうが安心かもしれません。  *いとみ*

 

 

 

 『みんなの声』 2023.10.27~

  • 治療が一段落し、良い季節にもなったので、久しぶりに温泉に行ってきました。その際「入浴禁忌」の中に「悪性腫瘍」と書いてありました。温泉は、がんにはよくないのでしょうか。

 

『ホッとメッセージ』

  • 温泉に限らず、お風呂に入って身体を温めることはとてもよいことです。身体を温めて血の巡りをよくるすことで、隅々の細胞まで酸素が行きわたりますので、免疫力アップにもつながります。ただ、温泉は高濃度で健康な人でも湯あたりをおこすことがあるように、予想以上に体力を消耗するようです。体力の落ちている時には少し我慢して、体力が戻ってきたと感じてからの方がよいでしょう。その際にも、あまり欲張って長湯はしないようにして、入浴後にはしっかりと休息をとるようにしましょう。自分で「温泉に入りたいな」とか「温泉って気持ちいいな」と感じられる時には問題ないでしょう。これからの季節、紅葉を眺めながらの露天風呂もいいですね。 *takumi*

 

  • 気分転換に温泉郷で過ごすことは心のケアによいことですね。しかし、悪性腫瘍に限らず心身衰弱の著しい方には害を及ぼし病状を悪化させかねないことも、先達の研究から分かっているようです。理由として①泉質が症状に合わない②入浴してはいけない時期である③そもそも温泉療法がNGの病である、ということのようです。悪性腫瘍は③の理由に該当するようですが、術後や治療の療養が落ち着き、全身状態が良好であれば、泉質を選んで入浴しても差支えないとの記述もあり、入浴できるかどうかはケースバイケースのようです。心配な時には主治医に相談することをお勧めします。 *iiDA*

 

 

 

 『みんなの声』 2023.9.27~

  • 毎日ウォーキングをしたりバランスの良い食事を取ったりして、人一倍健康には気をつけていた私が、がんになってしまいました。何が悪かったのだろう、何が足りなかったのか、何かいけないことをしてしまったのだろうかと後悔の毎日です。そんな自分とどう向き合えばいいのでしょうか。

 

『ホッとメッセージ』

  • 何も悪くありません。がんに限らず病気になることは誰にでもあることです。生まれてすぐの人もいれば、100歳になって病気になる人もおられます。それは個々のプログラムだと考え、どんなに健康的な生活を送っていても ”病気になる時はなるもんなんだ” と考えてはどうでしょう。過去に原因を探るより、これからの人生の時間を大切に過ごすことを優先したほうが良いのではないでしょうか。 *iiDA*

 

  • 誰よりも頑張っていたのに、まさか私が!なぜ私が!というお気持ち、とてもよくわかります。でも、もしかすると、色んなことに頑張り過ぎてはいませんでしたか?健康のためだからと無理をしていませんでしたか?過ぎたるは猶及ばざるが如し。今回は自分自身からのSOSなのかもしれません。これからは自分の心や身体の声にきちんと耳を傾け、無理せずに、笑顔で楽しく過ごすことを心掛けてみてはいかがでしょうか。笑顔が何よりの特効薬です。 *takumi*

 

 

 

 『みんなの声』 2023.8.28~

  • 治療のために仕事を辞めていましたが、そろそろ仕事に復帰しようと思っています。その時に、病気のことを職場の人に話した方が良いのか、話さない方が良いのか悩んでいます。皆さんはどうしているのですか?

 

『ホッとメッセージ』

  • 私の場合は、手術して体力が落ちたので退職したのですが、再就職時には体調に支障がない仕事内容の職場に就職したので、伝えていません。世間には「がん」という病気に偏見を持つ方、「がん患者」と接したことが無い方もおられます。なので、唐突に告知してしまうと動揺を与えてしまいかねません。職場の上司や同僚に告知するには、相手の人間性や信頼性を見極めてからの方が良いのではないかと思います。*iiDA*

 

  • 休職していた同僚が復帰する際に、病気のことを話すべきか相談を受けたことがあります。私はあまり近い部署ではなかったので相談しやすかったのかもしれません。話を聞くと、体力に不安があり、外見に少し変化もあるため周囲からどう見られるのかも気にしていました。結局「大腸の病気をして体力が落ちている。治療は現在も続いているため配慮してほしい」というようなことを上司や仕事仲間に話したようです。残業や休日出勤などハードな仕事から外してもらうなどの配慮をしてもらっていました。話さなくても仕事が出来そうであればな話さなくてもいいと思いますし、協力や配慮が必要であれば一部の人だけに話すこともあると思います。職場環境(仕事内容や人など)を見ながら、話すかどうかを決めてもいいかもしれません。*いとみ*

 

 

 

 『みんなの声』 2023.6.28~

  • がんになって良かったとか、がんを経験した今の自分の方が好きとか言っている人がいますが、私はそうは思いません。がんなんか経験しない方がいいに決まっています。がんを受け入れるなんて私には絶対に出来ません。

 

『ホッとメッセージ』

  • きっと色々な考え方の人がいるでしょう。そして、一人の人の中でも色んな思いが入り混じっているのだと思います。悔しい、憎いという感情が湧くのも当然だと思います。でもそれだけではなく、がんになったからこそ気付けたことがある、痛みを知って自分が成長できたと感じている人がいるのも事実です。他人の感情と同じである必要はありません。ネガティブな感情こそがパワーになるという人もいます。自分の心に正直に、ありのままの自分を受け入れて生きていくことが大事なのではないでしょうか。どんなあなたであっても、私たちは応援したいと思います。  *takumi

 

  • がんを発症した当時は、辛くて怖くて苦しくて、泣いて悩んでもがいた日々でした。「がんになんてなりたくなかった。がんになっていいことなんて何一つない・・・。」そう思っていました。ただ、その経験によって強くなれた、優しくなれたのは確かです。”+数年経った今”は、そう断言できます。  *Chika

 

 

 

 

 

 『みんなの声』 2023.1.20~

  • がん患者会とは、どんなところですか?どんな人が参加しているのですか?どんなことをしているのですか?以前から気になっているのですが、なかなか参加できずにいます。

 

『ホッとメッセージ』

  • 私たち『ホッとサロンin仙台』は、がん患者さんやそのご家族の方にご参加いただき、皆で語り合うことを目的とした患者会です。おかげさまで開設して10年以上経ちましたが、その当時から参加されている方もいらっしゃいますし、最近がんと告知を受けたばかりという方も参加されます。語り合う内容は様々です。がん患者さんならではの心模様を掘り下げることもありますし、趣味や美味しいものの話で盛り上がることもあります。初めての参加は不安もあるかと思いますが、私たちはあなたの「知りたい」「聞きたい」「話したい」に出来るだけお応えできようにサポートしたいと考えています。スタッフの顔ぶれも、がん体験者・看護師・臨床宗教師と様々です。ちょっとだけ勇気を出してあなたの「参加したい」を叶えてみませんか。  *takumi

 

  • 私はふたつの患者会に参加しています。一つはここ ”ホッとサロンin仙台”、そしてもう一つは通院中の病院にある患者会です。大きな病院なので、がんの種類も時期も進行状況も、いろんな人が参加してました。コロナ前は、ちょっとしたイベント(例えば音楽会、アロマグッズ制作など)+語り合いを行っていました。患者会はそれぞれに特徴があるので、まずはホームページをのぞいてみたり、電話やメールで問い合わせてみたりしてはいかがでしょう。相性のよい患者会が見つかるとよいですね ♪  *Chika*

 

 

 

 『みんなの声』 2023.1.10~

  • 私は30代女性です。最近父が前立腺がんになり、これから治療を始めるところです。祖父も胃がん、祖母も子宮がんで昔治療をしています。幸い二人とも今も元気ですが、我が家はがん家系ではないのか、自分もがんになるのではないかと不安で仕方ありません。

 

『ホッとメッセージ』

  • お父様の具合はいかがでしょうか。お父様自身も不安な時期だと思いますが、ご家族もまた同じくらい大きな不安を抱えての日々をお過ごしのことと思います。そんな中で、がん家系ではないのかと不安な気持ちになるのもよくわかります。しかし、ほとんどのがんは遺伝しないと言われています。一部のがん(乳がんや大腸がんなど)では遺伝性のものも見つかっていますが、それもそれぞれがんの1割程度です。またその場合には、血縁者の中で同じ部位のがんを発症することが多いようです。お話を伺うところご家族のがんは別々の部位のようですね。現在日本人では、二人に一人ががんになる時代と言われています。おじいさま、おばあさまのように、がんになっても元気に過ごせる時代にもなっています。自分ががんになるのではないかと心配し過ぎずに、健康に気をつけて、元気に笑顔でお過ごしください。  *takumi*

 

  • 私の場合、父親を前立腺がん、祖父と伯父・伯母を肺がんで亡くし、従兄弟は胃がんで闘病中(全て父方)です。一般的には遺伝ではないと言われていますが、体質は似ているのかなと思っています。ですから、告知を受けた時、がんになったことに対するショックはありましたが「どうして私が?」ではなく、「やっぱりな」という感じでした。無意識のうちに覚悟ができていたように思います。不安なお気持ち、とてもよくわかります。その不安をプラスに変えられるよう、きちんと検診を受けて、もしもの時の早期発見・早期治療につなげましょう。コロナ同様“正しく知り、正しく恐れる”ことが大切だと感じています。  *Chika* 

 

 

 

 『みんなの声』 2022.9.16~

  • 手術が終わり、抗がん剤をするべきか悩んでいます。先生は「手術で全部取り切れたので、抗がん剤はどちらでも良い」と言います。家族や友だちは皆やった方が良いと言います。でも抗がん剤の副作用が辛いと聞いているので、やるべきかどうか悩んでいます。

 

『ホッとメッセージ』

  • 私は婦人科系のがんで2010年に子宮と卵巣の摘出術を受けました。stageⅠでしたが、術後更にリンパ節郭清術と抗がん剤治療を勧められました。しかし最初の手術で体力が低下していたので、追加治療は自分には耐えられないと判断し、どちらも受けませんでした。私の判断基準は自分の体力でした。二度も開腹手術をし、全身の細胞に強い影響のある薬を投与すること自体が命懸けです。2022年現在、stageⅠであれば手術のみで抗がん剤治療は必要ないようです。抗がん剤治療も遺伝子検査により効果的な薬を選択することが可能になりました。どういう治療をするか、そしてその治療がどう自分に影響するのかを考えないと、自分のQOLを損ないかねません。治療をするか・しないかは、どちらであっても五分五分のリスクは覚悟しなければなりません。私は迷ったら自力で動ける方を選択します。寿命が長くなっても動けなくなるような治療は避けます。どうしても誰かに判断を委ねる場合は、どんな結果になったとしても誰かのせいにしてはいけません。結局は人に委ねる判断をしたのは自分なのですから。  *iiDA*

 

  • 手術が無事に終わり、そして「全部取り切れた」との言葉をもらえて、本当に良かったですね。抗がん剤治療を受けることで得られる効果と、それに伴う副作用について、主治医から説明を受けていますか。自分が納得できるまで、きちんと話を聞いてみましょう。治療をするとしてもしないとしても100%はありません。最終的には、自分が何を優先したいのか、何を大事にしたいのかを考え、自分で納得して決断することが大事です。私の経験的に、主治医が「どちらでも良い」という場合は、やらなくても大丈夫なことが多いような気がします。がんとの距離を少し置いて、日々楽しく元気に生きることを考えてみてはいかがでしょう。毎日を笑顔で過ごすことで免疫力をアップして、結果的にがんを遠のけることに繋がると思いますよ。  *takumi* 

 

 

 

 『みんなの声』 2022.8.8~

  • 自分では、がんになったことをようやく少しずつ受け入れられるようになりました。でもまだ親には話せていません。皆さんはどんなタイミングで、どのように伝えたのですか?どなたかアドバイスお願いします。

 

『ホッとメッセージ』

  • その気持ちとてもよく分かります。親に心配かけたくない、でも伝えないわけにはいかない。私が親に話したのは、全てのことが決まり、自分の心が落ち着いて、あとは手術に臨むだけというタイミングでした。いろんな親子関係があるでしょうから一概には言えませんが、私は相談というより報告するといった感じでした。  *体験者KT*

 

  • 親にどう伝えるか・・・悩みますよね。当時の私の10年生存率は90%くらいでしたので、治ると信じて伝えないことも考えました。でも治療中に万が一のことがあった場合に夫が責められると考え、手術の前に話しました。両親ともにがんは治らない病気と考えていましたし、特に母は残りの10%の方ばかりにこだわって大騒ぎ・・・。伝えたことを後悔しました。あれから10年以上経ち、元気な姿を見せることができて良かったと思います。  *Ikkei* 

 

 

 

 『みんなの声』 2022.6.17~

  • 先生が私の話を聞いてくれません。自分の気持ちをちゃんと聞いてくれるような先生はどこの病院に行けば会えるのでしょう。どこか良い病院を教えてください。

 

『ホッとメッセージ』

  • 先生に話したいことはたくさんありますよね。身体の変化、不安な気持ち、夜眠れないこと・・・。まずは自分が伝えたいことを書き出してみましょう。短い時間に上手に伝えるためには、準備が必要です。次に、書き出したものの優先順位を考えてみましょう。そんな作業をしていると気持ちが整理されてきます。その中に、患者さん同士で話した方が良いものはありませんか?その答えやヒントを見つけるために、患者会に参加するのはどうでしょう。病院を移るのも大変なことです。まずは、今の先生との関係を良くする方法を探してみませんか。  *takumi*

 

  • 医師が話を聞いてくれないという以前に、あなたは医師に話しかけていますか?遠慮して沈黙していませんか?医師から話しかけられるのを待っていませんか?黙っていると質問が無いのだろうと思われます。特に大きな病院では予約の関係で長く時間を確保できないので、医師は効率よく診察したいと思っているでしょう。まずは、はっきりとご挨拶してこちらから話しかけてみてください。「〇〇先生、こんにちは!」と名前を入れると更に印象が良くなると思います。そして医師に過度な期待はせず、要件は淡々と述べましょう。医師でも専門外の症状には疎いこともあります。一人の医師に頼らず、他の科で話せる医師を持つのも良いと思います。聞いてくれない医師ではなく、患者が話せる医師に育ててあげようという気持ちで、臆せず話しましょう!それがあなたの命を守ることになるのですから。  *iiDA* 

 

  • 私も医師との人間関係に悩んだことがあり、改善方法を模索していた時に通院先で『医師とのコミュニケーション~自分らしく、治療・療養生活を送るために~』という配布物を見かけ参考にしました。個人的に「診療の際は、信頼できる身近な人に付き添ってもらいましょう」「困ったときは、看護師やがん支援センターに相談しましょう」というアドバイスが特に参考になりました。こうした配布物が病院に常備してある、イコール「似たような悩みを抱えた患者さんは少なくない」ということでしょうから、看護師さん等もある程度は対応に慣れているのではないでしょうか。実際に私も、看護師さんに相談して解決しました。例えばご家族や看護師さんに「今日は先生に〇〇の話をしたい」と事前に伝え、診察に同席してもらい、タイミングを見計らって「今日は本人から先生に〇〇について話があるそうです」等、話す出すきっかけを作ってもらってはいかがでしょう。また『患者の話は医師にどう聞こえるのか:診察室のすれちがいを科学する(ダニエル・オーフリ著)』という本もあります。海外の事例ではありますが、仙台市図書館にも所蔵してあり無料で借りられますから、一読して損はないかと。 *体験者SC*

 

 

 

 『みんなの声』 2022.5.20~

  • がんの療養生活をしていると「〇年生存率」という言葉を耳にすることがあります。皆さんはこうした統計とどのように向き合っているのでしょうか。今後の人生設計にこうした統計をどの程度考慮に入れるべきか迷っています。

 

『ホッとメッセージ』

  • 私は50歳の時にがん治療をし、それから12年生存しております。当時は「あと10年生きれば充分かな」と考えました。最近になり、ご近所や友人の家族の方が30年前にがん治療をしていたことを知り、「私の人生って、まだ20年もある?」と人生設計に狂いが生じております。しかし、これが私の人生と今を楽しんでおります。生存率より長生きしている方は案外多いですよ。  *iiDA*

 

  • 統計との向き合い方は本当に様々と思います。95%と言われても、残りの5%に当てはまるかもと心配したり。50%と言われて、半分もあるのだと捉えたり。同じ人なのに、その時によって捉え方や向き合い方が変わったり。人生設計についても難しいですね。どなたかが「いつ何が起こるかは誰にもわからない。東日本大震災、交通事故、まさかそんなことが起こるなんで誰も思っていなかった。悔いのないように毎日を生きるってどういうことなのか」と話していました。・・・どうお応えしたらよいか迷った結果、このような言葉となりました。  *いとみ* 

 

  • 再発率が例え5%だったとしても、その中に入ってしまうのでないか・・。そんな不安は消えることはなく、正直いつもビクビクしています。不安な気持ちは、きっと解消できないのだと思います。だからこそ、自分自身の身体の変化には気をつけています。何か変化があった時、不安な症状が出た時には、きちんと行動に移すようにしています。きちんと医師に相談して、きちんと検査をして、不安を一つ一つ潰していくことが大事なのだと思います。もしかすると、不安は自分を守るために大切なものなのではないでしょうか。  *Chika*

 

 

  

 『みんなの声』 2022.5.20~

  • 私はそろそろ、抗がん剤治療が終了し経過観察になる予定です。そこで社会復帰(就業)のことなども考え始めているのですが、そのタイミングについて悩んでいます。療養生活とお仕事を両立している方がいましたら、それをどのように決断したのか知りたいです。

 

『ホッとメッセージ』

  • 私は50歳の時にがん治療をしてから12年経過しました。手術後の体力低下により、仕事は退職し治療に専念すると決め、5年後に再発がなく、体力も回復していれば働こうと思っていました。とりあえず5年を目標としたのは、治療後の生存の目安になっていたからです。そして5年が経ち再就職するはずが、家庭の事情で断念することになり、その後の人生はがんの療養生活よりも過酷なものでした。ですが、がんサバイバーとして過ごした5年という月日が自信となり、私自身を支えてくれました。一昨年からようやく働ける状況となり、社会復帰リハビリのつもりでアルバイトから始め、今年から希望していた職に就きました。「働きたい!」という欲求が湧いたのなら、それが就活のタイミングだと思います。  *iiDA*

 

  • 私が看護師としてかかわってきた方の中には、仕事を休まずに治療を続けたという方もいました。逆に一切の仕事を辞めて治療に専念したという方もいました。また仕事を再開する理由も、経済的なためという方もいれば、生きがいのためという方もいます。自分の身体や心と相談しながら、「今かも」と思える時に一歩踏み出してみてはいかがでしょう。いきなり100%を求めるのではなく、新しい自分を生きるつもりで、自分を温かく見守ってあげてください。  *takumi* 

 

 

 『みんなの声』 2022.4.10~

  • コロナ禍で友だちにも家族にもなかなか会えない寂しさと、会うことで感染するのではないかという不安とで、自分がおかしくなりそうです。みなさんは日々をどう過ごしているのですか?

 

『ホッとメッセージ』

  • 会えないのは辛い。でも会って感染も心配。みんなどこかで心配していると思います。直接会わなくとも、スマホなどで、この人ならという方に思い切って声をかけてみたらどうでしょう。ホッとサロンin仙台(または身近な患者会)に参加してみてはどうでしょう。自分の好きな事に集中する時間を作ってみてはどうでしょう。意外なところに、意外な出会いがありましたよ!一歩だけ、半歩だけ、心を前に!  *RARA72*

 

  • 私がコロナ禍になってするようになったこと。もともと筆不精でしたが、こんな時だからこそ季節の変わり目に手紙を出したり、しばらく会えてない人に手紙を書いてみたりしました。あえて時間をかけて、自分の気持ちを言葉にしてみるのもいいですね。  *Ikkei*

 

 

 

 『みんなの声』 2022.2.25~

  • がんの治療が無事に終わりました。がんを体験したからこそできることがあると思うのです。私の思いや経験を活かして、誰かの役に立ちたいと考えていますが、どんなことが出来るでしょうか。

 

『ホッとメッセージ』

  • がんに限らず、突然ツラい経験をしたりすると人生観も変わりますよね。悩んだり、考え込んだりした末、新境地に至ることもあるでしょう。自分の経験を伝えることで、誰かの役に立つかもしれません。自分がどういうことを望んでるのかを考えてみるのも良いと思います。私は患者会に足を運び、他の方達と交流することから始めました。その後、運営スタッフへのお誘いを受け、ピアとしてお手伝いしています。  *iiDA*

 

  • ご自身の経験を誰かのために役立てる、それはとても素晴らしいことですね。体験者同士(ピア)で助け合うことをピアサポート活動と言い、それを行う人をピアサポーターと呼びます。宮城県でも「がんピアサポーター養成研修会」を開催しています。ピアは、喜びや嬉しさを一緒に分かち合える一方で、苦しさや辛さも人一倍感じ取ってしまいご自身が傷ついてしまう心配もあります。また、がんの種類や治療方法は人それぞれなので、あなたの経験がそのまま当てはまるとは限りません。そのために、ピアサポート活動は慎重に行う必要があります。現在、県内でも様々な患者会が活動しています。まずは、一体験者としてそこに参加し、先輩の活動をのぞいてみてはいかがでしょうか。コロナ禍で活動制限もありますが、まずは各患者会にお問い合わせください。  *takumi*

 

 

 

 『みんなの声』 2022.1.14~

  • 治療が終わって2年経ちました。もうすぐ定期検査の時期です。普段はがんのことなど忘れて普通に過ごせているのですが、検査の日が近づくにつれて不安が押し寄せてきます。皆さんはそんなことはありませんか?

 

『ホッとメッセージ』

  • 検査を受けなくてはいけないとわかっていても、その都度、検査結果は気になりますよね。私も毎回、死刑宣告されるくらい不安な気持ちでした。そして私は、検査結果以上に、CT検査そのものがとても苦しかったです。それで検査の辛さをきちんと医師に伝え、PET-CT検査に変えてもらいました。検査結果に関しては身体からのお知らせだと考え、再発が見つかったとしても「ここを直してね」というメッセージとして捉えるのも一つかもしれません。   *iiDA*

 

 

 

 『みんなの声』 2021.11.19~

  • 手術は無事に終わったのに、体力的にも気持ち的にも元の生活に戻れず、そんな自分が歯痒いです。どうしたらいいのでしょう。

 

『ホッとメッセージ』

  • 手術を終えたあなたの身体は、想像以上に体力を消耗しています。今は、手術で使ってしまった体力を回復させるために、たくさんのエネルギーが必要な時期です。焦らずにゆっくりと待ちましょう。また、元の生活に戻ろうとするのではなく、新しく生まれ変わった自分を少しずつ育てていくと考えてみてはいかがでしょうか。 *takumi* 

 

  • 晴れた日に散歩を始めてみてはいかがでしょうか。近所の公園までとか、無理をせず、ただ運動として散歩をしてみるのです。タオルと水を持ち、呼吸を整え、歩いていることを意識して、周りの景色を見ながら歩くと、いつもの道や公園も景色が変わって見えるかもしれません。太陽の光を浴び、空の青さも感じて、心もリフレッシュできるといいですね。 *コリン*

 

 

 

 『みんなの声』 2021.10.22~

  • ずっと仲良くしていた友だちががんになり、今、治療をしているようです。どんな言葉を掛けてよいのか、どんなふうに関わってよいのかわからずに、悩んでいます。

 

『ホッとメッセージ』

  • 何とかお友だちの力になってあげたいというあなたの優しさが伝わってきます。お友だちは今、先生たちの力を借りながら、元気になるために一生懸命頑張っているところだと思います。一生懸命頑張っているという姿勢を理解してあげて、今は静かに見守ってあげましょう。まずは「何かあったらいつでも言ってね、ずっと近くにいるよ」というメッセージを伝え、もう少し待ってみてはいかがでしょうか。 *takumi* 

 

  • 実際に友人から打ち明けられた時には、何と言ったらよいのかわかりませんでした。その時のことは私も頭が真っ白でよく覚えていませんが、たぶんそのまま口にしたように思います。その後しばらくしてからは、友人は治療や体調、仕事のことなど普通に何でも話してくれて、私も普通に相談にのったり話を聞いたりできるようになりました。相談にのるというより、友人が私に話して自分の気持ちを整理していく感じでした。 *いとみ*

 

  • 患者の立場から一言。私は手術後すぐに友人と同僚に話していました。「がん」と言ったら驚いて困惑するだろうと、という想像はしましたが、会社には診断書も提出しなければならず、秘密にするほど恥ずかしいことでも悪いことでもないと思いました。生存率も上がって隠す時代ではなくなったこともありますが、何より心に隠すことで重荷を抱え、気持ちが余計ツラくなるのではないでしょうか。私の場合は、病名を公表することで「前向きに治療するから大丈夫。だから気遣い無用。」ということを伝えたつもりでした。ただ会って、聴いて、話せる人がいいんです。あなたは、何もしなくても、今まで通りでいいんです。 *iiDA* 

 

 

 

 『みんなの声』 2021.9.17~

  • どうしても気分が沈みがちですが、頑張って前向きに生きたいと思っています。日々を楽しく元気に過ごす方法を教えてください。

 

『ホッとメッセージ』

  • 小さな目標をつくってみてはいかがでしょうか。仙台三十三観音巡りを1年かけて達成したという方もいらっしゃいました。体調や気分、お天気とも相談しながら、少しずつ巡ってみるのもいいですね。また身近なところで、引き出しを一つ整理するというのもいいかもしれません。「目標を立てて、行動する」ということが大切なようです。でもあまり頑張りすぎずに、ゆっくりと、ご自分の気持ちの良い範囲で進めてみましょう。応援しています。   *takumi* 

 

  • 元来、人間の脳はネガティブ思考なものと科学番組で研究者が語っていました。それを聴いて、無理して前向き思考に変えなくてもいいのかも、と思いました。「落ち込むのは当たり前だよね」と思えば、肩の力も抜けて楽になります。私は告知後1年は泣く日々でしたが、「粛々と生活をする」ということは心掛けていました。日常生活を無事に過ごすことで心に余裕が出来、何かしたいという気持ちが芽生え、そこから沈んだ気持ちが浮き上がったのを覚えています。   *iiDA*

 

  • あなたを前向きにしてくれる言葉を探してみてはいかがでしょうか。本やテレビなど身近なところで探せると思います。あなたを助けてくれる言葉、励ましてくれる言葉、輝かせてくれる言葉、安心させてくれる言葉、奮い立たせてくれる言葉がきっとあるはずです。そして共感できる言葉を見つけた時、あなたは決して一人でないことを感じてください。なぜなら、その言葉は、あなたと同じ境遇の人から生まれた言葉からです。あなたの好きな言葉は何ですか。今まで知らなかったあなたの心を支えてくれる言葉が見つかりますように。   *コリン*

 

 

 『みんなの声』 2021.8.11~

  • がんになってから「死」という文字が頭から離れず、怖くて仕方ありません。皆さんはそんな気持ちはないのですか?そんな自分とどう付き合えばいいのか、どなたかアドバイスください。

 

『ホッとメッセージ』

この難しい問いに対して、私たちも一生懸命考えてみました。

そして、いろんな思いが集まりました。

少しでも皆さまの考えるヒントにしていただけたら幸いです。

 

  • 「がん」を告知された時、死ぬ病気になっていたのかと、やはり「死」というものを身近に感じ始めました。「では、いつ死ぬの?」と悶々と悩み、人という生き物は死亡率100%なのだから、死ぬ状況を心配するより「生きている今」を充実させ、「私という人生」を全うしたいという結論に至りました。個人的な見解ですが、生きているからこそ「苦楽」を感じるのだと思えば、「死」という瞬間に対して違ったイメージを持つことが出来るかもしれません。 *iiDA*

 

  • 告知を受けて、死を身近に感じつつも、自分自身の死を想像することができません。それは今も同じです。(拒否しているんでしょうか?) ただ、真っ先に思ったのが、「周りのみんなに悲しい思いをさせてしまう」ということ。そんな思いにさせないためにも、がんばって生きています。 *Chika*

 

  • 「死」を考えることは、いつまでも続くと思います。ただ「死」を思うときに、「怖い」と思うときもあれば、「死んだらどうなるのだろう」、「だから今何をしよう」と考えていていたり、周囲の人のことや仕事のことを考えたり、いろいろ心にわく思いとつきあっていくように思います。時々、「死」は消えてしまうこと、会えなくなってしまうことのような気がして、悲しくなったり、怖くなったりもします。亡くなった人に、どうだったのか、今どうしていますかって聞いてみたりもします。 *いとみ*

 

  • その気持ちはとても自然なことだと思います。その気持ちはあなた一人だけではなく、誰でもが思うことでしょう。では死んだらどうなるのでしょうか。死んだら先は、俗にいうあの世です。あの世は苦しみの無い世界と言われます。そして死んだ者、皆が行く処です。今まで死別した人と沢山の思い出があることでしょう。その人たちがいる処です。ところで死なない人はいません。自分が生前心に気にかけていた大切な人もいつかは亡くなります。しかしいずれまたあの世で会えるのです。ですから、「今ある力を自分らしく生きる勇気に」と気持ちを切り替えてはいかがですか。 *コリン*

 

  • 「死」を直視すると確かに不安になってしまいますよね。でもきっと、「死は誰にでも訪れる」ということも、みな漠然とは考えているのだと思います。そうです、私たちの命は永遠ではないのです。限りある命だからこそ、今を大切に生きてみませんか。今という時間を大切にして、今やりたいことからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。  *takumi* 

  

 

 『みんなの声』 2021.7.7~

  • 不安な気持ちを紛らわすためにネットばかりを見ています。でも、見れば見るほど不安が募っていくような気がします。どうしたらいいのでしょう。

 

『ホッとメッセージ』

  • ネットはたくさんの情報が得られ、とても便利なものですよね。でもその情報は一方通行のために意味の捉え方が難しく、時には間違えて理解してしまうこともあるようです。また私たちは、自分にとって良くない記憶を強く留めがちで、たった一つのマイナスの情報をずっと引きずってしまうことも多いようです。まずはその不安な気持ちを誰かに話してみませんか。家族や友達に話しづらいことも、患者同士なら話せるかもしれません。お近くの患者会を探してみてはいかがでしょう。あなたの気持ちに寄り添ってくれる仲間に出会えることを祈っています。 *takumi*

 

『みんなの声』 2021.5.21~

  • 日々の不安をどうやって乗り越えてきたのですか?

 

『ホッとメッセージ』

  • 病気のことを考えないように、仕事に没頭していました。今思うと仕事に逃げていたのだと思います。辛い時には〝逃げるのも大事” なことだと思います。  *Chika*

 

  • 1年くらいはずっと泣いて過ごしていました。でもある日突然「コン!」と音がして、ここからは上がっていくんだと思え、自然と前向きになれました。  *iiDA*

 

『みんなの声』 2021.5.21~

  • 先生に聞きたいことや話したいことがたくさんあるのに、何も言えずに病院から帰ってきてしまいます。どうしたらいいですか?

 

『ホッとメッセージ』

  • 先生の前って緊張しますよね。伝えたいことは予めメモしてから受診するといいですよ。メモにまとめることで自分の気持ちの整理にもつながるので、ぜひお試しください。